北陸の「怪物」
今時、全国どこを探しても、「大目玉」の電車が行き来しているのは北陸ぐらいだ。
白地に青のラインを描いた車体でも、「大目玉」の475系が来ると、それだけでも
十分すごいのに、運が良ければ原色を纏った「大目玉」の475系が現れる。
まさに「怪物」である。
普通列車ながらも、その放たれるオーラはすさましい。
もはや、オデコの種別幕が埋められているとか、とやかく細かい事を言ってる場合では
ないだろう。とにかく「大目玉」というだけで、郷愁に浸ってしまう。
その昔、薄暮の駅でみたぼんやりと輝く目玉、旧型電気に通じる国鉄車輌の旅情の
一つであった・・・と言っても言いすぎではないかもしれない。
この車輌、原色への塗り替えが成されて、もうずいぶんと経つ気がするが、未だに「紅一点」
北陸の華として運用についてくれている。
さすがにこの「怪物」を配する北陸路も、特急からジワジワと新陳代謝が進んで来た。
「大目玉」の定期列車、北陸路に誘われるには、十分すぎる「ネタ」である。
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